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看護師になる方法


看護師になりたい人へ。たどり着くには、いろいろな道があります。

複雑で分かりにくいですが、選択肢が増えたともいえます。

私が思う看護師に向いている人は、人が好き、好奇心が旺盛、身体のメカニズムに関心がある、健康を通して人を幸せにしたいと思っている人、かしら。

看護師の仕事

看護師の仕事についてご説明します。

「看護師の仕事は、傷病者や妊産婦の療養上の世話をしたり、診療の補助を行うこと。“人を看る”という看護師独自の視点で観察や判断をし、患者さんの生命と生活を支えています。」日本看護協会https://www.nurse.or.jp/aim/nursing.html

看護師には、正看護師准看護師があります。

正看護師は、高校卒業を要件とし、国家試験を合格して得る資格です。一方、准看護師は中学卒業が要件であり、都道府県知事試験を合格して得る資格です。

 「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、 前条に規定することを行うことを業とする者をいう。(保健師助産師看護師法第六条)

准看護師は、看護師の指示を受けて働く資格になります。自分で判断して仕事をすることはできません。勉強内容も少ないということです。准看護師は医師が安い給料で都合よくつかえる看護師を養成するためにできた資格だと思います。病院に所属して、働きながら通います。みな仕事でヘトヘトになって通っているという印象です。中卒から働けますが、現在は高卒ではないと難しいのではないでしょうか。

日本看護協会は「国民のニーズに合わせた看護職の養成が行われるよう、准看護師養成所を看護師養成所に転換し、看護師養成への一本化を目指します。また、准看護師の看護師資格取得を推進するための進学支援に取り組みます。」このように宣言しています。

しかし、医師会は断固反対をしております。この問題は、30年以上前から看護の教員が力説していましたが、いまだに一本化されていません。医師会の力がいかに強いかがわかります。

かつて勤務していた個人病院の看護師はほぼ准看護師でした。人間的に尊敬する主任さんがいましたが、専門職としてキャリアアップするには正看護師をとる必要があります。

これから看護師の資格をとるために進学を考えている方から相談をされたら、私は、准看護師を経ることをお勧めしません。

高校を卒業してから看護師になる方法

専門学校、短大、大学で学ぶ方法があります。受ける国家試験は同じです。

最終年の2月に受験し、合格発表は3月にあります。就職が決まっていても、不合格になれば看護師として働くことはできません。看護助手として使ってくれる病院もありますが、就職がキャンセルになる病院も多くあります。次年度に再度、就職試験を受けることになります。

大学と専門学校をどう選択するか?

専門学校

 3年制の学校は1年分学費を安く抑えることが出来る。実習が中心で、就職してから即戦力になるための実践力を養う。 最短で仕事ができる。 4年の学校は、 保健師の受験資格を得られる学校もある。

大学

 一般教養科目を学ぶことができ、幅広い分野の学習ができる。 看護学など医療の知識を体系づけて学習でき、思考力や判断能力が養われる。 学士を取得できる。保健師、助産師の受験資格を得られる学校もある。

学費は様々です。興味がある学校について調べてみましょう。

大学と専門学校の大きな違いは、大卒になるか専門学校卒になるかです。同じ国家試験に合格し、同じ仕事をしても給料が異なります。

私は、看護専門学校を卒業し、30代で編入試験を受け大学に入りました。

私の20代の頃は、給料は「准看護師→正看」は一番給料が安く、専門学校<短大 < 大学の順に給料が高くなりました。

同じ正看護師の仕事をしてもです。

差は、一万円に達していなかったかもしれません(これは病院によって異なります)。しかし、仕事ができない大卒の方もいて、この方と差をつけられることは悔しかったです。そして、少しコンプレックスもありました。

勉強内容の違いですが、大学は教養科目など幅広い教科がありました。国際系の教科や文化人類学など面白い学びが沢山ありました。そして、大学は4年であり1年多いので休みが多く、ゆるいという印象がありました(大学しか知らない学生は大変だ!と言っていましたが…)。

一方、専門学校は看護師の「実践」に力を入れています。余計な学問はいらない、とにかく早く働きたい方は、3年の専門学校が良いと思います。

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実際に働きだしたら出身学校は関係ありません。どれだけ臨機応変かつ柔軟に働けるか、自分で学ぶことができるか、他者と協力していけるか、1年1年知識と経験を積み重ねて実力をつけていけるかです。いろいろなことから能力を高めていくことが必要になります。

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最近は新型コロナ感染症で大変な労働を迫られているにもかかわらず、病院の収入減で給料を減らされたり、自分を含め家族が差別をされたり大変な思いをしています。

それでも、看護師を目指している学生は減っていない、という印象です。

女性が自立して生活をしていける、生涯資格を活かして働ける、不況に強いことが人気が減らない要因だと思います。

私も看護師、助産師、保健師の資格を活かして様々な仕事を経験することができました。

看護大学も右肩上がりで増えています。どの大学も少子化対策で生き残りをかけて、看護学部を作っているようです。

次、助産師、保健師になる方法を書きます。

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大友光恵
大友光恵
興味関心は、女性が社会でいきいき活躍できるように、女性の心と体の健康面からサポートすること。

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