「家庭の事情」の裏にある本音──顧客として気づいた、辞める前のサイン

予約が取れない──その違和感の正体
5月に入ってから、いつも通っていたレディースシェービングのお店の予約がなかなか取れなくなりました。
「なんだか変だな?」
そう感じた私の違和感は、残念ながら的中しました。
信頼していた腕のよいスタッフの2人が、辞めていたのです。
顧客としての“静かなショック”
私はそのお店の、ひとりの顧客に過ぎません。
でもその場所は、ただのサービス提供の場ではありませんでした。
丁寧な施術、居心地のよい会話、そして自分を整えるための“安心できる空間”。
だからこそ、「家庭の事情で辞めたそうです」という一言には、大きな寂しさと驚きがありました。
残された空気と、変わってしまった現場
残ったスタッフは、一人で対応していました。
でも、そこには余裕がなく、ピリピリした緊張感が漂っていました。
リラックスしに行ったはずの場所で、私は気づけば緊張しながら施術を受けていました。
実力のある2人でした。
お店の売上にも、きっと大きく影響しているでしょう。
「家庭の事情」という“本音の影”
「家庭の事情で辞めた」という言葉──
それはよくある表現です。
けれど私は、長年女性たちと向き合ってきた経験から、
この言葉が“本当の理由”ではないことを知っています。
疲れていたのかもしれない。
悩んでいたのかもしれない。
でも、それを話せる相手がいなかったのかもしれません。
職場でも起きている“静かな離職”
これは企業でも同じです。
- 突然の退職
- 「家庭の事情です」とだけ伝えられる
- 理由は最後まで語られない
- 残った社員が空気の変化に耐えて働き続ける
社員が辞める前には、必ず小さなサインがあります。
でも、それに気づく仕組みも、余白も、職場にはないことが多いのです。
私が保健師としてできること
私は「会社の保健師」として、企業の健康支援や女性社員の定着支援に取り組んでいます。
- ストレスチェックを“やりっぱなし”にしない
- 更年期や体調の変化を、個人の問題として放置しない
- 本音を引き出す面談サポートや健康教育を届ける
目指しているのは、“辞める前に気づける職場”をつくることです。
一度崩れた信頼は、簡単には戻らない
今回の出来事を通して、私は改めて感じました。
一度信頼を失うと、お客様は離れていく。
取り戻すのは、一苦労です。
私も「もう行くのをやめようかな」と思ってしまいました。
たった一度の対応で、空気で、人は離れてしまう。
それほどまでに、日々の信頼の積み重ねは大切なものなのです。
私は“なんとかしたい”と思っています
人が静かに辞めていく前に、
残された人の表情が曇る前に、
お客様や社員が離れてしまう前に──
声にならないサインに気づける職場をつくりたい。
私は、そう願って仕事をしています。
今回のように、「突然の退職」「職場の空気の変化」「理由の見えない離職」に心を痛めている経営者の方へ。
私は、“辞める前に気づける職場づくり”を支援しています。
同じような悩みを抱えている企業様向けに、無料相談を受付中です。
お話を聴くだけでもかまいません。
まずは、状況を整理するところから、一緒に始めてみませんか?