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思春期の女子をもつ保護者には知っておいてほしい月経と鉄分の話


初経が始まる頃、特に気をつけたい『鉄欠乏』のリスクと予防策を伝えます。

研究によると、中学1年生の女の子のうち約16%が鉄不足に!
さらに、月経が始まるとそのリスクが9倍以上も高まっていることが分かりました。

中学1年生女子における鉄欠乏のリスク因子の検討https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/78/2/78_57/_article/-char/ja

思春期の女の子は身長・体重が大幅に増加し、月経も始まるため、鉄が不足しやすくなります。 鉄は、体の成長や血液を作るために非常に重要な栄養

私は、高1の時心臓が苦しくて通学できず、心臓が悪いと思いました。しかし、鉄欠乏性貧血でそうなっていることを受診して知りました。

私は中学三年生くらいからいつも体がだるく、高校1年の通学の時、家をでて間もなく心臓が苦しくなり歩けなくなりました。

体がだるいけれど、そのうちよくなるとおもいほおっておきました。心臓が苦しいという症状がでて初めて受診しました。

その時に採血をして、鉄欠乏性貧血と診断されました!

鉄欠乏性貧血とは、赤血球の生産に必要なの貯蔵量の不足や欠乏によって起こります。その時のヘモグロビンHb8g/dl以下でした。(正常値:男性13.1~16.6g/dl、女性12.1~14.6g/dl)

原因は、中学3年間で身長が15センチ伸びたことと
月経が始まり、栄養が足りなかったためです。特に鉄分が。母も私も全く知識がありませんでした。

その後、貧血の治に内服薬が処方されました。

しかし内服薬が合わず嘔吐したため、その代わりに毎朝鉄剤の注射に通いました。

そのため毎日遅刻していました。それがイヤでイヤで仕方ありませんでした。

昭和の時の治療なので、今は違いますが。

貧血の症状を見逃さないで

女子をもつ保護者の方、月経が開始し、成長期は貧血になるリスク高いです。貧血の症状を見逃さないでくださいね。

疲労感: 体がだるく、疲れやすい
めまい: 立ちくらみやめまい
頭痛: 頭痛が頻繁に起こる
動悸: 心臓がドキドキする
息切れ: 少しの運動で息切れを感じる
顔色の悪化: 顔色が青白くなる
爪の変形: 爪がスプーン状に凹む
異食症:氷や土が食べたくなる

鉄分を補いましょう

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、吸収されやすいのはヘム鉄です。

ヘム鉄は魚介や肉類に多く含まれています。

お子様のお弁当に、お肉やお魚を取り入れると、
鉄不足のリスクがグッと下がります。

そして、ビタミンCと一緒に摂ると鉄の吸収がよくなります。

月経が始まる前からの準備が大切です。気づいた時から始めましょう。

年齢を重ねても貧血予防は大切です❣️

体の隅々まで酸素を届けるのはヘモグロビンです。

タンパク質は重要です。栄養に気を配り、貧血を予防していきましょう。

大人になってからもです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた。

Profile

大友光恵
大友光恵
興味関心は、女性が社会でいきいき活躍できるように、女性の心と体の健康面からサポートすること。

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